2004年11月03日
トーノZEROアニメ感想巌窟王 total 2584 count

ママの清廉さを示すために軍人相手に決闘を行う無謀なおぼっちゃまのアルベール!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の巌窟王の感想。

サブタイトル §

第五幕

あなたは婚約者を愛していますか

あらすじ §

 モンテ・クリスト伯爵の屋敷で、アルベールとモレルは貴族夫婦の愛と潔癖さに関して対立します。モレルは貴族は愛が無く財産を守るために結婚すると糾弾しますが、アルベールは自分の両親は違うとむきになって逆らいます。

 伯爵は二人に座興としての決闘を勧め、二人は真剣で斬り合います。

 そして、アルベールは軍人のモレル負け、鮫のいる水中に落下します。

 伯爵は自ら飛び込んでアルベールを助けます。

 伯爵はアルベールの父の力を借りて事業をパリで拡大すると言い、アルベールは自分と婚約者の関係を悩みます。

感想 §

 実にピタッとはまる決闘シーンですね。

 まるで演出されたかのように。

 思えば、アルベールが海賊のコスチュームなど着てこなければ、こんなにピタリとはまりはしません。まるで全てがシナリオ通りに進行しているかのようですね。

 この決闘も、異様にエスカレートする興味深いものですね。どちらも、自分の発言に嘘が含まれます。含まれるからこそ燃え上がるわけですね。モレルの本心は、貴族の婚約者の一人の女性であり、愛のない貴族を糾弾しつつも本来は不実の恋を抱く者。アルベールも、両親の愛と清廉さを主張しつつ実は母親の不実への疑惑を抱く者です。両者を戦わせる伯爵も、やはり口にする言葉とは異なる真実を隠しています。

 食い違った本音と建て前に振り回される人達、という感じでしょうか。いかにも人間らしいドラマで魅力がありますね。

 それはさておき、エデは魅力がありますね。

今回の名台詞 §

記者「特権階級に愛なんてものは存在しないのさ」

 それとも、特権階級にとって愛は妾と語るもの……でしょうか?